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2024年2月講習会レポート

2024年2月20日、中央区銀座にある人気ヘアサロン「VISAGE GINZA」のディレクター、柳田等先生を講師として、お招きして全体研修を行いました。場所はエルベ千波店に併設してあるスタッフ研修室です。新人からベテランまで多くのスタイリスト、アシスタントが集まりました。今回の研修目的はウルフカットのスキルアップです。

ウルフカットは、髪型の上部を丸みのあるマッシュルームカットにし、下部にレイヤーカットを取り入れて、軽めな印象の髪型を作れるヘアカットです。

そもそもウルフスタイルの流行は、70年代のヒッピースタイルやY2K(2000年代初頭)のファッションからの影響を受けています。このヘアスタイルは、その粗野で派手な野暮ったさが魅力的とされ、フレアパンツや派手な柄とともに再び注目を集めています。しかし、ウルフスタイルを取り入れるにはいくつかの課題があります。

まず、襟足のスタイリングとキープが難しい点が挙げられます。襟足は生えグセが強く出やすく、伸ばした髪を思い通りにスタイリングするのが難しく、特に「ぼんのくぼ」と呼ばれる部分は毛量が多くまとまりにくいです。これらの理由から、セットが難しく、意図しないボリューム感が出てしまうことがあります。

次に、刈り上げからウルフスタイルにするために襟足を伸ばす過程も困難です。ウルフスタイルに見えるまでには約4~5ヶ月かかり、伸ばしている間は髪がまとまらずモリモリして見えがちで、清潔感を損ないがちです。このような中途半端な長さは「野暮ったさ」を超え、「だらしない」印象を与えかねません。

さらに、ウルフスタイルはカジュアルな装いにはマッチしますが、フォーマルな場面での対応が難しいという点もあります。特にスーツスタイルのようなフォーマルな装いに合わせるのは困難で、襟足の髪がシャツの襟に触れるスタイルはフォーマルな場ではあまり好まれません。ウルフスタイルはその自由な雰囲気から、フォーマルなシーンとは異なる特性を持っています。

美容師として腕の差が出やすいカットゆえ、挑戦しがいがあるカットといえます。頑張ってワンランク上のカット技術を身につけたいですね。

研修は午前中から始まり、まず柳田先生からウルフカットの基本的な理論、さらにはトレンドを取り入れたアレンジ法についての講義がありました。講義では、ウルフカットの歴史から始まり、なぜこのスタイルが現代のファッショントレンドに合うのか、その理由と魅力について詳しく説明されました。また、顔の形に合わせたカットの方法や、クライアントの髪質に応じたテクニックの選択など、実践的なアドバイスも充実しており、スタイリストたちは熱心にメモを取ったり、スマホを使い動画の撮影をしていました。この自分専用の動画やメモを見返すことが後々とてもよい教材になります。美容師としてのスキルアップに役立ちます。

午後からは、実際にウィッグを使った実技研修へと移りました。柳田先生が一人ひとりのスタイリストに対してデモンストレーションを行い、その後スタイリストたちはウィッグを使ってカットを実践しました。このセッションでは、先生から直接フィードバックを受けることができ、技術的な疑問点を即座に解消することができました。また、アシスタントも参加し、カット技術だけでなく、洗髪やブローのテクニックも学びました。

この研修を通じて、私たち美容室エルベのスタイリストとアシスタントは、ウルフカットの技術を深めるだけでなく、最新のヘアスタイルトレンドを取り入れる重要性を再認識しました。また、チームワークを深める貴重な機会ともなり、お客様に提供するサービスの質をさらに向上させることができると確信しています。

私たち美容室エルベでは、このような研修を定期的に行い、スタッフ全員が最新のトレンドや技術を学び続けることで、お客様に常に最高のヘアスタイルを提供できるよう努めています。あなたも私たちのチームの一員として、美容の世界で成長し続けませんか?ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。